【Switch】プロコンに背面ボタンを4個つける改造レビュー

Nintendo SwitchのProコントローラーに好きなボタンをリマッピングできる背面ボタンを増設する方法と、その使用感を画像付きでレビューします。

このブログで過去に紹介したPS5のコントローラー用の背面ボタンと同じメーカーが製造している背面ボタンの、今回はスイッチのプロコン版も発売されたと言うことで、早速購入て試してみました。

背面ボタンとは?

その名の通り、コントローラーの背面(裏側)にあるボタンのことです。

背面にボタンがあることで、遊びがちな薬指などを使ってボタン操作をすることができる利点があります。

スイッチのコントローラーに背面ボタンは無い…

しかしスイッチのコントローラーには背面にボタンはありません

社外品のコントローラーや後付けのアタッチメントはありますが不具合があったり、有線接続が必要であることや、

背面ボタン付きの互換コントローラーなどはプロコンとは違った操作感への慣れが必要だったり、ジャイロ性能が純正品と比べて劣るなど、かゆいところに手が届かないところがありました。

スイッチの純正コントローラーで背面ボタンを使いたい!

そんな悩める貴方に、まずは下の写真をご覧下さい。

手前が背面ボタンを付けたSwitch Proコントローラー
奥は通常のSwitch Proコントローラー

こちら。似たような形のコントローラーではなく、

正真正銘純正の「Nintendo Switch Proコントローラー」に背面ボタンを付けた物で、
もちろん背面ボタンはダミーではなく、きちんとボタン割り当ても可能な背面ボタンです。

さらにコントローラー部分は純正品なので、操作感やジャイロの性能は純正品そのまま、そして無線での使用もモチロン可能。当然ラグなどの問題もありません。

←取付け前|取付け後→

ではこの背面ボタン、一体どうやって取り付けているのか。
ここからが本題となります。

背面ボタンはどう付けるのか

まず今回紹介する背面ボタンを取り付けるには、専用のキットを購入し、それを取り付けるためにご自身でコントローラーの分解&取付け作業が必要になります。

分解・取付けは意外と簡単

分解と聞くと 敷居が高いと思うかもしれませんが、今回使ったキットには必要な工具も同梱されており、さらに簡単に取付けできる様に親切設計されています。

また製造メーカーが丁寧な取付け手順の動画も公開しているので、動画を見ながらマネして取り付けることができます。

ドライバー等を使って細かい作業や物を分解できる自信や勇気が少しでもあれば誰にでもできると思います。
【一部の条件においては半田付けが必要になります(条件は後述します)】

要注意:分解をするとメーカー保証は無くなる

当たり前ですが、スイッチのコントローラーを分解してしまうとコントローラーのメーカー保証は失効してしまうので、もし壊れてしまった場合はどうにもならなくなってしまう事を予め覚悟しておいて下さい。すべて自己責任で行って下さい。

よっぽど動画の手順通りに行えば壊れることは無いとは思います。

取り付けられるのは「純正のプロコン」のみ

この記事で紹介する背面ボタンが取り付けられるのは、純正のニンテンドースイッチのコントローラー「Nintendo Switch Proコントローラー」です。

背面ボタンのキットはどこで買えるのか

今回紹介する背面ボタンキットは、数多くのゲームグッズを開発、販売している海外のeXtremeRateの物を使用します。

この背面ボタン自体の保証は6ヶ月となっています。

レビュー

ここからは、私が実際に購入から使用して感じた製品レビューをしていきます。

パッケージ

パッケージは非常に簡素なものとなっています。

そして何故かパッケージの一部が塗りつぶされていました。

色々大人の事情があったのが覗えます。

キットの中身

箱の中身は

  • 背面パネル
  • 背面パドルボタン
  • ドライバー
  • 各種ネジ
  • 基板
  • 各種ケーブル
  • 簡易マニュアル

となっています。

基板とケーブル類

ボタン制御部分の基板

↘が純正の基板、↖が背面ボタンの基板
↘が純正の基板、↖が背面ボタンの基板

純正の基板を精巧に真似て作られているのが分かります。

バックパネル

下が純正のバックパネル、上が背面ボタンのバックパネル

背面ボタンのバックパネルは純正と比べて少し茶色みがかって見えますが、完成した状態では そこまで大きな違和感は感じませんでした。

取付けは動画を見ながら

取付け手順の説明書はないので、メーカーがYouTubeに公開している取付け動画を見ながら作業をしていきます。

動画を真似る様に分解から取付けをしていきます。

図や文字などの説明書よりも分かりやすくて、私はとてもやりやすかったです。

動画を見て、自分でもできそうだと思ったなら容易かと思います。

取り付ける作業の注意点

私が実際に作業して、ここは注意した方が良いよという点を書き留めておきます。

L3、R3の押し込みを割り当てるには半田付けが必要

背面ボタンに「L3」「R3」の押し込みボタンを割り当てる場合には、半田ごて半田付けの作業が必要になります。

「それ以外のボタンだけ割り当てられれば良い」という方は、半田ごても半田付けも必要ないので、それらの手順は飛ばして大丈夫です。

基板のスイッチの設定を忘れずに

取り付ける際に基板にあるスイッチを状況に応じて設定する必要があります。

要約すると、

  • L3、R3を半田付けして使う場合は、基板のスイッチを左側に。
  • L3、R3を半田付けせず使わない場合は、基板のスイッチを右側に。

これをしておく必要があるので特に注意して下さい。

フレキシブルケーブルは青いテープが上になるように

フレキシブルケーブルはどっち向きに差し込めば良いか分からない場合は、青いテープが見える様に差し込んで下さい。

青いテープが見えるように

特にこのケーブルが奥までしっかり差し込めておらず、ボタンが反応しないといったミスはよくあるので、しっかりと最後まで差し込めているかきちんと確認してみてください。

結構無理矢理閉じてもも大丈夫

配線などが全て終わった最後に背面パネルを閉じる際に、フレキシブルケーブルが隙間ギチギチで余裕がなかったのですが、思い切って閉じた所、無事に動作したので 不安でしたが力尽くで閉じても大丈夫でした。

折り曲がっても問題無いので思いっきりいきましょう!

大体1時間ほどで取付け完了

私は取付け作業に慣れているので、半田付けも含めて今回は早めの40分ほどで終わりました。

動画を見ながらでも大体1時間ぐらいで終わると思います。

取付け後の見た目

設定方法

ボタン設定をするにはまず背面ボタンにある中央のボタンを長押しします。

するとコントローラー正面のホームボタンのLEDが赤色に点灯します。

この赤色に点灯している状態が設定モードとなるので、この状態の間にボタンを設定します。

割り当て方法は割り当てたいボタンと、設定したい背面ボタンを同時に長押しすると、ホームボタンの赤色LEDが点滅します。

例えば、Aボタンを背面左側のボタンに割り当てたい場合は、Aボタンと背面左側のボタンを同時に長押しします。

これだけで割り当て設定は完了です。

割り当てが完了したら再び 背面中央のボタンを長押しして設定モードを終了してください。

ホームボタンのLEDが消灯したら設定完了です。

背面ボタンを押せば割り当てたボタンの動作をします。

割り当てを変更するには

一度割り当てたボタンを別のボタンに変更したい場合は、登録と同じ手順で違うボタン同士を割り当ててください。

割り当てを解除するには

一度、割り当てたボタンの設定を解除するには、もう一度同じボタン同士を登録する手順を踏んで下さい。同じボタンを同じ背面ボタンに登録しようとすると、その設定だけが解除されます。

全ての割り当て設定を解除するには、「L」「R」「←」「↑」「X」「A」を同時に長押しすると、全ての設定が解除されます。
(判定がシビアなので、「L」「R」「X」「A」を最初に押しておいてから「←」「↑」を追加で同時押しすると成功しやすいです)

使用感

ボタンの感触は「カチッ」としっかり目

背面ボタンの感触ですが、どのボタンもカチッと押し込むタイプのボタンで、ABXYの様なゴムのフニャっとした感触ではなく、+や-の様な感触です。

背面ボタン外側(K1、K2)は、わりと しっかり目な押し込み具合で、ちょっと連打はし辛く感じる堅さです。

逆に内側(K3、K4)は外側と比べると、若干軽めの押し込み具合でした。こちらも配置の関係上、連打はし辛く感じました。

フィット感はそこそこ

手でコントローラーを握った時のフィット感ですが、元々はProコントローラーそのものなので、手の馴染みは良いです。

背面ボタンもコントローラーをしっかり握った時も邪魔にはなりません。

4つの背面ボタンについて

背面ボタンはこの様に4つに分けられています。

この背面ボタンの位置が丁度 指の力を入れやすい部分に配置されており、それほどストレスなく押すことができました。

少ないストロークでそれぞれの4つの背面ボタンを行き来できるのはとても便利です。

内側はちょっと押しづらい

背面ボタンの外側(K1、K2)はコントローラーを握った際に指がストンと落ちる部分に配置されているのに対して、内側(K3、K4)を押す際には指を伸ばさなければならず、外側(K1、K2)のボタンと比較すると結構押しづらいのが難点です。

これを薬指で押すとなるとかなり押しづらい…。

かなり無理して押してる感がある

K3、K4の上部は押せないと思っていい

内側のK3、K4ですが、それぞれ上の部分はデッドスペースとなっており、構造的に押してもスイッチ部に力が加わらず反応しません。

構造上押し込めない

遊んでいる最中に何度か「押せない!」となったので、注意が必要ですが、焦らず中央部分を押す癖を付けておけば問題は無いかと思います。

背面ボタンの同時押しもできる

例えば、K1、K2は普通に両手の指で同時押しできますが、K1とK3、K2とK4のような片側同士の同時押しも、指を伸ばせば可能でした。

ちょっと無理をすれば同時に押し込める

もちろん、背面のボタンと表面の標準のボタンの同時押しも可能です。

ジャイロ性能は純正そのもの

なんと言っても、母体は純正のProコントローラーそのものなので、当然ジャイロの感度や性能はそのまま。

この辺りは社外品の互換コントローラーとは違って、任天堂の調整が入ったジャイロ性能がそのまま使えるのは嬉しいところ。

実際にゲームで使用してみて

スプラトゥーン3

スプラトゥーン3で、背面ボタンに「ジャンプ」と「スペシャル」を割り当てて軽くプレイした感想ですが、

まずスプラトゥーン3はボタン配置を換えるキーコンフィグができない分、使いづらいなぁと思っていたRスティック押し込みのスペシャルがかなりやりやすくなりました。

さらにジャンプも割り当てたことで、常にジャンプボタンに指を備えておけることで、かなりプレイの可動域が広がった感じがしました。

モンスターハンターライズ:サンブレイク

次にモンスターハンターライズ:サンブレイクを2クエストほどプレイした感想です。

モンハンでは「回避」と「翔蟲」系に使うボタンを色々試行錯誤して割り当てながらプレイしてみましたが、Rスティックで視点操作をしながら回避や翔蟲アクションを行えるのは結構良いといった印象を持ちました。

私は基本的にアイテムはショートカットを使う派なんですが、背面ボタンに十字キーそれぞれを割り当てて、ショートカットを切り替える使い方も、移動しながらショートカットを切り替えできて かなり良い感じでした。

PS5版と比べて

先にPS5版を試し、その完成度に惚れ込んだ結果、今回のスイッチ版も購入しようと決めた経緯があった為、正直今回のスイッチ版はPS5版には若干劣る感触でした。

←PS5版|スイッチ版→

性能に違いはありませんでしたが、PS5版と比べると、ややボタンが固く、若干押しづらかったり、比べるとフィット感が少し劣るなど、先にPS5版を体験してしまったが故の見えない部分が見えてしまい、私の中ではちょっと煮え切らない感触となりました。

総評

単純に背面ボタンは非常に便利で、ゲーム操作の幅を広げてくれたのは間違いありませんでした。

設定も一度覚えてしまえば、ゲームのポーズ中に変える事も難なくできるでしょう。

なにより、5,000円代の価格で背面ボタンを手に入れることができるのは、かなりお買い得だと思います。

メーカー保証の失効や故障のリスクはありますが、人によってはそれに見合う価値はあるかと思います。

オススメです。

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