一般家庭用のゲーム機が4K画質に対応する今の時代。
そんな中、”ダイナミック4K“という言葉をたまに見かけるようになりましたが、
この”ダイナミック4K“とは一体何なのか。
そして対を成す”ネイティブ4K“とは何なのか。
それについての解説を分かりやすく、3分弱程度で読める内容で書き留めておきます。
4Kは今や一般的
もはや我々 一般人が触れる映像コンテンツには4Kは当たり前の時代となり、家電量販店のテレビ売り場では4Kテレビがほぼ全体を占めています。
ちなみにそもそも”4K”ってなに?と言う方は、
今回は「なんとなく今までよりもキレイな画面」という認識で大丈夫です。
また、”解像度“も、細かいほど より鮮明に見える指標という考えでOK。
つまり、”4K解像度“とは「凄く鮮明な画面のこと」という認識でOKです。
色々と細かい定義や認識を書いてもキリがないので、まずはこれぐらいの知識で大丈夫です。
ゲームも4K画質は当たり前
そんな中、ビデオゲームでも4K対応が一般的になってきています。
家庭用ゲーム機のPlayStation 5やXbox series Xなどでは4K解像度のゲームをサポートしており、今や一般家庭で4K解像度のゲームが普通に遊べる時代になっています。
もはや実写とも見分けが付かないぐらいに高鮮明なゲームが家庭で遊べるわけです。
4Kのゲームを動かそうとするのは結構大変💦
しかし最新のゲーム機でも、4Kもの鮮明な解像度のゲーム画面を快適に動かそうとするには、それなりにゲーム機のマシンパワーが必要です。4Kを処理するのは意外と大変なんです。
さらに加えて最近のゲームでは、よりリアルで、より迫力のあるゲーム画面を作る為に、様々な映像技術(レイトレーシングなど)を使っており、それらを加えて処理するのにはもっと、もっとマシンパワーが必要です。
場面によっては動作に支障も…
そんな処理が大変な4K解像度+映像技術の中にさらに追い打ちをかける様に
- 動きの激しい場面
- キャラクターなどが一度に沢山表示される場面
などは特に負荷がかる処理で、
4Kだけでも大変な場面で、さらに負荷のかかる処理を要求されては、もうゲーム機のマシンパワーは限界を迎え、ついには動作に支障を来して、処理落ちやバグなどの不具合を引き起こしてしまいます。
これでは満足なゲームプレイを提供することができません。
さてどうしようと、そこで考えられたのが、そう”ダイナミック4K“です。↓
ダイナミック4K(可変解像度)とは
そもそも4Kもの高い解像度自体が特にマシンに大きな負荷をかけている原因なので、4Kの解像度を下げてしまえば良いという考えから、マシンパワーの余力に応じて可変させる方式が生まれ、
- 余裕がある時 → 4K解像度で表示
- 余裕がない時 → 4K以下の解像度に下げる
この様に、特に負荷がかかる時に4Kの解像度を意図的に下げることで全体の動作をスムーズにする技法のことを“ダイナミック4K”と言います。
「いや、それで4Kと呼んでいいの?」と思うかも知れませんが、部分的にでも4Kにしているので“ダイナミック4K”と表記されます。
この通り、4Kではない場面も作られてしまうので、言い方は悪いですが、
一部ではダイナミック4Kは”なんちゃって4K”や”偽4K”とも呼ばれています。
デメリットも
ダイナミック4Kで安定したゲーム画面を表示できるのは良いことですが、当然 解像度を落として、それを元あったサイズに引き伸ばしているので、画質の劣化は避けられません。
しかしゲームによっては、なるべく劣化を感じさせない様に、開発者が様々な工夫や対策を行っているものもあります。
例えば、「ポリゴンだけは4Kレベルを維持して、テスクチャやライティングだけ解像度を下げる」など、ゲームによって方法は様々ですが、開発側も画質が落ちることは分かっており、その中で様々な工夫をしている様です。
ダイナミック4Kを謳っているゲームでも画質の劣化などを感じない作品は、開発者の様々な工夫や苦労によって成し遂げられた賜物だと思ってください。
“ネイティブ4K”とは
解像度が動的に変わるのがダイナミック4Kに対して、
“ネイティブ4K”は常に本来の4K解像度で表示することを意味しています。
つまり、どんな状況や場面であろうとずっと4K画質なので、
これが”真の4K”とも言えます。
あとがき
分かりやすく細かい専門用語などは極力使わないように解説をしてきましたが、なんとなくでも理解していただけたら幸いです。
現代の最新ゲーム機でも4Kのゲーム画面を高品質で表示するために、結構な無理をしている感は否めません。
ゲームも4K時代に突入し、さらに高画質、高品質、高迫力などが求められる中、
様々な対策や工夫をして この様な解像度マジックを駆使しながら、
より安定した動作を なんとかして維持する為に、今の時代のゲーム開発において作られた技法という訳ですね。
開発者の苦労が覗えます。
しかしこれも時代や技術の進歩により、いつしかネイティブ4Kが当たり前となった時には、恐らく次の「ダイナミック8K」や「ダイナミック16K」が活用される日が来るかも知れません。
コメント失礼します。
4Kを処理するのは大変だというのは読ませて頂いて分かったんですが。
スマホでも4Kって撮れるし見れるじゃないですか。
PS5よりスマホの方がこの小ささで4Kが動かせるって凄いくないですか?
コメントありがとうございます。
まず"ゲーム画面"と"動画"は全く仕組みが違うということから説明させて下さい。
ゲームは常に膨大な計算をしながら、キャラクターや背景などを常時作りだして表示をしているので、高い処理能力が要求されます。
一方、動画を再生をするのには、撮影した時に作られた映像を表示するだけなので、計算も大したことはなく、それほど高い処理能力も要求されません。
4Kで撮影をしたり再生をするのと、4Kのゲーム画面を作り出すのとでは訳が違い、ゲーム画面を作り出すのには膨大な処理能力が必要となるので、スマホの方が優れているという結論には至りません。
分かり辛い文章になってしまい、申し訳ありませんが、少しでもイメージが伝われば幸いです。
なら4Kじゃないってことじゃん