映画『ラストスタンド』感想(ネタバレ&あらすじ有り)

ラストスタンド とは

ラストスタンド
(原題:The Last Stand)
日本公開日:2013年4月27日

ネタバレが含まれます

これ以降は作品の内容に深く関係する記述が多く含まれます。

本編のあらすじ(ネタバレ)

アメリカとメキシコの国境付近にあるアリゾナのソマートンという小さな町で保安官をしているレイ。
人々の平和を守ることを第一に考えているレイは町の人達から親しまれていた。

レイはいつもの喫茶店で不審な二人組と出会う。
二人の乗っていたトラックのナンバーを控え、ソマートンの保安事務所に戻って部下のジェリーにトラックのナンバーの調査を頼む。

仲間にはレイの部下のジェイミー。副保安官のフィギーがおり、そのフィギーの元彼でジェリーの大親友であるフランクは保安事務所に投獄されていた。

そんな中ソマートンの外れの農家で暮らすパーソンズの元に不審なグループ達が。
そこにはさっきのトラックに乗った二人組も。
パーソンズは不審な男達にここから出て行けと銃を向けて追い払おうとするが逆に殺されてしまう。

その晩、レイの家を訪れたジェリーはナンバーに不審な点は無かったことを告げ、自らの変化を求め、ロス市警への移動を熱望するがレイはそれを勧めず否定する。

一方でロサンゼルスでは凶悪犯のコルテスの移送作業が行われていた。

数台の車でコルテスを移送していた時、コルテスを載せた乗用車がクレーンで引き上げられ、ビルの屋上へ。
すぐにFBIのジョンとリチャーズは追うが、コルテスは複数の仲間の協力もあり、難なく逃亡を果たす。
その際にコルテスと応戦したリチャーズは人質に取られてしまう。

そして朝。
寝ていたレイの元に喫茶店で働くクリスティから電話が。

毎朝決まった時間にミルクを届けてくれるパーソンズが今朝はなぜか届けに来ないと。
レイは部下のジェリーとジェイミーにパーソンズの家に向かうように指示。自らも向かうことに。

パーソンズの家に着いたジェリーとジェイミーはそこでパーソンズの遺体を発見。
二人は家の周りを調査し、タイヤ痕を追って町外れの渓谷へ。

一方、FBIはコルテスがソマートンへ向かっていることを突き詰め、レイに逃走犯がそっちに向かっていると電話をかける。
レイはパーソンズの死に方が普通じゃ無いことに気が回っていて電話をすぐに切ってしまう。

渓谷へ向かったジェリーとジェイミーは怪しい集団と出会い、銃撃戦に。
無線を受けたレイが助けに向かうが、着いた頃には既にジェリーは撃たれ、危険な状態に。

レイの応戦でジェリーとジェイミーを助けだし、保安事務所に戻る。
車の中で息を引き取ったジェリーの死にレイとジェイミーは心を痛め、投獄中のフランクにもジェリーの死が告げられる。

レイはすぐにFBIのジョンに電話。
銃撃戦を交えたことを話すとジョンは重い口を開け、誰もが知っている凶悪犯のコルテスが逃亡中であることを告げ、なぜそれを先に言わなかった!と激怒。

FBIが向けたSWATは道中でコルテスによって壊滅。
レイはその知らせを受け、コルテスに立ち向かうことを決める。

コルテスはソマートンを通ってメキシコへ逃亡しようとしている。我々の町であるソマートンを通るなら他人事じゃ無い。逃げるなら保安官のバッヂを付けてる意味は無いと。
レイは強制はしないと言ったが副保安官のフィギーと部下のジェイミー、そして親友のジェリーを失った投獄中のフランクも手を貸すと。

ソマートンの町を対コルテス仕様にし、町中の人々に注意を促すが、のどかな町でお年寄りしか居ないソマートンで危機感を持つ者はゼロ。
レイは決死の覚悟でコルテスを迎え撃つことに。

その前にコルテスの手下がレイ達を襲い、ドンチャカ。
銃撃戦後、なんとか食い止めたが、そこにコルテスが。

コルテスは難なくソマートンを通過し、メキシコへ渡るため渓谷へ。
レイも車で追い、トウモロコシ畑へ。

視界の悪い中、カーチェイスの果て、コルテスを追い詰めるレイ。

しかしコルテスも負けじとレイに応戦。
レイとコルテスの1対1の殴り合いが始まる。

果たしてレイはコルテスに勝つことが出来るのか!?

エンドロール後はなにもありませんでした。

感想とか

勝手に採点

一人で観る 2.0
友達と観る 0.5
デートで観る 0.0
お子様と観る 0.0

採点ポイント

久々に「これぞシュワちゃん!」って感じで最高でした。

年を重ねても存在感バツグンで、田舎町の保安官として悪党に立ち向かう姿がめちゃくちゃカッコいい。

銃撃戦やカーチェイスも迫力満点で、昔のハリウッドらしい痛快さが戻ってきた感じです。

シンプルだけどテンポがよく、ユーモアも効いていて最後まで飽きません。

年齢を武器にした役どころもぴったりで、まさに“復活のシュワちゃん”を楽しめる一本でした。

安定のシュワちゃん

流石に65歳となったシュワちゃんにアクション映画はどうなんだろう?という不安もありましたが、その不安を吹き飛ばすほどの安定感。

昔の「最強の男!」から「頼りがいのあるお父さん!」って雰囲気に見事に移り変わってていい味が出てました。
銃撃戦の時に現れたシュワちゃんの無双具合は見ててとても安心してスッキリする素晴らしさがありました。

終盤の殴り合いの部分はもう少し年相応に見合った見せ方をして欲しかった。
逆に言えば年相応に逃げずに格闘アクションに挑戦した心意気も感じられます。

お似合いのショットガン

そしてシュワちゃんと言えばショットガン!と思ってるのは私ぐらいかも知れませんが、本作でも何度か出てきます。

映画俳優で一番ショットガンが似合うと思います!

リアルな演出

演出部分も拳銃による出血が非常にリアルで、下手なドンチャカ映画より着弾による重みが感じられ、なかなかショッキングで良かったです。

カーチェイスやカーアクションも結構凝ってて、見てて楽しかったです。
シビアな部分もあり、少しクスッと笑えるコミカルなシーンもチラホラ。

個人的にはもう少し副保安官のフィギーによる笑いの使い方があったんじゃないかなー?と。

悪役の小物っぷり

残念な部分は悪役側。

シュワちゃんに対する大物っぽさがあまり感じられなかった。
女性を走ってる車から突き落としたり、容赦なく人を撃ったりするけど、小物感が捨てきれなかった。
ボスに体張るようなシーンも無かったから同じぐらいの年齢の貫禄ある俳優を当てたら見方が変わったかなー。と

全体的にA級映画とも言えないスケール感ですが、シュワちゃんというブランドでだいぶクオリティが上がってます。

復帰作としては当たり

銃弾が当たらなさすぎ
FBIが馬鹿過ぎ
敵の手下達がザコ過ぎ
など、色々ツッコミどころは沢山ありましたが、二つの地で同時に起こった別々の事件が次第に繋がっていくというコンセプトは個人的に好きなので面白かったです。

復帰後の主演作としてはなかなか良いスタートを切れたと思いました。

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